自分にぴったりのクレカを探す
ポイント還元率が高いクレジットカードを選ぶ5つのポイント
買い物に使うクレジットカードは、できるだけポイント還元率が高いカードを持ちたいものです。
ただクレジットカードのポイント還元率というのは、実は一言で言い表せるものではありません。
同じクレジットカードであっても利用するお店・サイトによって貯まるポイントが変わります。
また、ポイントを何と交換するかによってもポイント還元率は変わるものです。
そこでここでは、ポイント還元率が高いクレジットカードを選ぶときにチェックすべき5つのポイントを紹介します。
1.基本的なポイント還元率
すべてのクレジットカードは、どこで使っても最低限のポイントが貯まります。
その最低限のポイント、つまり基本的なポイント還元率はいくらなのか?が重要です。
基本的なポイント還元率が高ければ、日常生活のあらゆる出費をそのカード1枚にまとめることにより、通常よりも多くのポイントを貯めることができます。
多くのクレジットカードのポイント還元率は0.5%です。
そのため、ポイント還元率が0.5%よりも高ければ還元率が高いカード、0.5%よりも低ければ還元率が低いカードになります。
現在発行されているクレジットカードでポイント還元率が高いものは「1%〜1.2%」です。
ここで「1.2%」ではなく「1%〜1.2%」と書いている理由は、後ほど説明します。
2.特定のお店でのポイント還元率
クレジットカードの中には、基本的なポイント還元率は0.5%など平凡でありながら特定のお店やサイトでの支払いではポイント還元率が2%や5%と大きく跳ね上がるものがあります。
いくつか具体例を挙げると、以下のとおりです。
- 三井住友カード(NL)…コンビニ・マクドナルドで最大5%
- JCB CARD W…Amazonで2%、スターバックスカードへのチャージで5.5%
- 楽天カード…楽天サービスで3%〜
普段の買い物は先ほど説明した基本的なポイント還元率が高いクレジットカードを使い、コンビニやマクドナルド、Amazonなどの特定のお店・サイトでの支払いのときだけは上記のクレジットカードを使えば、効率的にポイントを貯めることができます。
そのため、自分がよく利用するお店・サイトでポイント還元率が上がるクレジットカードを持っておくことをおすすめします。
3.ポイントの交換先
クレジットカードはポイント還元率の数字だけが注目されることが多いですが、貯めたポイントの交換先も重要です。
クレジットカードを利用して貯めたポイントは、何か別のものと交換して活用します。
ポイントの交換先はクレジットカードの種類により異なりますが、以下のものが代表的です。
- カード利用代金の請求時に差し引き
- Tポイントや楽天ポイント、Amazonポイントなどの他社ポイントに移行
- ANAをJALなど航空会社のマイルへ移行
- ギフトカードと交換
- 家電などの商品と交換
- 口座へ直接キャッシュバック
クレジットカードのポイントの交換先に自分が活用できるものがあるか?必ず確認しましょう。
たとえポイント還元率が高いカードだったとしても、貯めたポイントの使いみちがなければ自分にとってポイント還元率が高いカードとは言えません。
4.ポイントの交換レート
先ほどのポイント交換先と関連して、ポイントの交換レートにも注意が必要です。クレジットカードのポイントは、何と交換するかによって1ポイントの価値が変わります。
たとえば、どこで使ってもポイント還元率1%と高いことから人気のJCB CARD Wは、1,000円のカード利用で2ポイントのOkiDoki(オキドキ)ポイントが貯まります。
OkiDokiポイントは1ポイント=5円の価値で交換できることから1,000円のカード利用で10円相当のポイントが貯まり、ポイント還元率1%になります。
ところが、OkiDokiポイントを1ポイント5円の価値で交換できるのは、別はnanacoポイントとビックカメラのポイントであるビックポイントの2つだけなのです。
OkiDokiポイントの主な交換先と交換レートを、以下の表にまとめました。
交換・移行先 | 交換レート | ポイント還元率 |
---|---|---|
nanacoポイント | 1ポイント→5nanacoポイント | 1.0% |
ビックカメラ (ビックポイント) |
1ポイント→5ビックポイント | 1.0% |
楽天ポイント | 1ポイント→4楽天ポイント | 0.8% |
Tポイント | 1ポイント→4Tポイント | 0.8% |
WAON POINT | 1ポイント→4WAONポイント | 0.8% |
dポイント | 1ポイント→4dポイント | 0.8% |
Pontaポイント | 250ポイント→1,000Pontaポイント | 0.8% |
au WALLETポイント | 1ポイント→4WALLETポイント | 0.8% |
スターバックスカードへチャージ | 1ポイント→3.5円 or 4円分 | 0.7%〜0.8% |
Amaozon.co.jpでお買い物 | 1ポイント→3.5円分 | 0.7% |
キャッシュバック | 1ポイント→3円分 | 0.7% |
OkiDokiポイントは楽天ポイントやTポイント、dポイントなどのポイントに移行できるほか、スターバックスカードにチャージしたりAmazonでの買い物で直接利用することもできます。
ところが、このような方法でポイントを利用するとJCB CARD Wのポイント還元率は0.7%〜0.8%に下がってしまいます。
ですから、ポイント還元率が高いクレジットカードを選ぶときは、ポイントの移行先だけでなく交換レートもチェックし、自分が活用できるポイントならポイント還元率がどれだけになるかを把握しましょう。
5.年会費
最後にチェックすべきなのは、クレジットカードの年会費です。
年会費を支払わなければならないということは、実質的なポイント還元率が下がります。
カードでポイント還元率を受けるためにかかる年会費というコストを差し引いて考える必要があるからです。
一見年会費無料のカードがもっともお得に感じますが、場合によっては年会費がかかるクレジットカードの方が実質的なポイント還元率が高くなる可能性もあります。
仮にですが年会費5,000円でポイント還元率2%のクレジットカードがあったとすると、年間50万円のカード利用で年会費を考慮した実質的なポイントは1%になります。
- 50万円のカード利用×ポイント還元率2%=1万円のポイント還元
- 1万円のポイント還元−年会費5,000円=実質的に5,000円のポイント還元
- 50万円のカード利用に対して5,000円の実質的なポイント還元だから1%
この年会費5,000円でポイント還元率2%のカードを年間50万円以上利用すれば、年会費無料でポイント還元率1%のカードよりも得だということです。
これはあくまで例ですが、ポイント還元率が高いカードを選ぶときは、年会費無料にこだわらない方が、最終的に得になることもあります。
ポイント還元率が高いカードは人それぞれ
ポイント還元率が高いクレジットカードを選ぶポイントは、ここまで説明したとおり以下の5つです。
- 基本的なポイント還元率
- 特定のお店でのポイント還元率
- ポイントの交換先
- ポイントの交換レート
- 年会費
計算上のポイント還元率が高かったとしても、ポイントの使いみちがないクレジットカードならポイント還元率が高いとは言えません。
また、特定のお店でポイント還元率が高いカードも、そのお店を利用する機会が多いかどうかで価値が変わります。
このことから「ポイント還元率が高い」クレジットカードは、人それぞれのライフスタイルに変わるということです。
ここまでの内容を参考にポイント還元率が高いクレジットカードを選べば、本当の意味でも大幅な節約につながります。