TOP なぜカード会社は年会費無料カードを発行するのか?その理由を解説

なぜカード会社は年会費無料カードを発行するのか?その理由を解説

年会費無料カードは、クレジットカードを持つための維持費がまったくかかりません。

そのため、これからクレジットカードを持って毎日の支払いに使っていきたいと考えている方に人気があります。

ただ、カード会社は利益を出すためにクレジットカードを発行しているのに、なぜ年会費を無料にするのか?

不思議に思ったり怪しいと感じる方は意外と多いものです。

そこでここでは、カード会社はなぜ年会費無料カードを発行するのか?詳しく説明します。

カード会社の主な収入源は手数料収入

クレジットカードの年会費は、カード会社にとって収入源の1つです。

ただ、カード会社にとってクレジットカードの年会費よりも大きな割合を占める収入源が2つあります。

その2つとは、以下のものです。

  • 加盟店手数料
  • リボ払い・分割払いの金利手数料

加盟店手数料はカード利用金額に応じた利益

加盟店手数料とは、私たち消費者がお店やサイトでクレジットカード払いをしたときの手数料のこと。

私たち消費者ではなくお金を受け取ったお店やサイトがカード会社に支払います。 加盟店手数料はお店やサイトの業種だったりカード会社により異なりますが、カードを利用した金額の数%〜10%程度かかります。 カード利用金額に比例してカード会社の利益が大きくなるため、大きな収入源の1つです。

リボ払い・分割払いは大きな収入源

リボ払い・分割払いの金利手数料とは、リボ払いや分割払いを利用したときの金利です。

通常クレジットカードで買い物をしたとき、1か月分の利用代金を翌月にまとめて支払います。

ところが、リボ払いや分割払いは買い物代金を翌月以降何回かに分けて支払うことができます。

リボ払いは毎月支払う最低の金額を前もって決めておき、利用した金額をすべて払い終えるまで毎月支払い続けるという支払い方法。

そして分割払いは、買い物代金を3回や5回、10回などに分割する支払方法です。

リボ払いや分割払いは、私たち消費者にとっては手元や口座にお金がなくても高額な買い物ができるというメリットがある反面、金利手数料が消費者金融会社並みに高いというデメリットがあります。

ただ、カード会社の立場からするとリボ払いや分割払いは、高額な金利で大きな利益を生み出せる支払い方法なのです。

手数料を得るために年会費無料にしている

ここまで説明したように、カード会社にとって加盟店手数料と金利手数料は年会費よりも大きな収入源です。

その大きな収入源である加盟店手数料や金利手数料による収入を増やすためには、多くの人に多くの金額をカードで支払ってもらう必要があります。

そこでカードの年会費を無料にすることで申し込みのハードルを下げ、より多くの人にカード会員になって欲しいと考えているわけです。

これが、クレジットカード会社が年会費無料カードを発行している理由です。

年会費収入を重視しているカードも一部ある

しかし、すべてのクレジットカード会社が年会費収入に期待していないわけではありません。

中には年会費による収入を重視しているカード会員も一部存在します。

以下2つのカード会社は高額な年会費を設定することにより、自社カードのブランドやサービスに魅力を感じる人に申し込んで欲しいと考えています。

  • アメリカン・エキスプレス
  • ダイナースクラブ

アメリカン・エキスプレスとダイナースクラブはどちらも、もっとも年会費が低いカードでも1万円以上の年会費です。

どちらのカードも高額な年会費に見合うだけの付帯サービスが充実していますが、年会費の金額を大きな収入源の1つとなるよう設定しています。

このような一部例外があるとは言え、現在発行されているクレジットカードのほとんどは年会費を無料など抑えることによってカード会員を増やし、加盟店収入や手数料収入による利益を増やしたいと考えています。

年会費無料カードは付帯サービスがない

ここまで説明したように、カード会社が年会費無料カードを発行する理由は自社の手数料収入を増やすためです。

そのため、日常生活のカード支払いが便利で手軽になることに特化しています。

年会費有料カードに付帯している以下のようなサービスは、年会費無料カードにはほぼありません。

  • 旅行・レストランでの割引優待
  • カード会員専用の旅行や健康の電話による無料相談窓口

年会費無料カードの中には、海外旅行傷害保険が付いていることをアピールしているものもあります。

海外旅行傷害保険とは、海外旅行や出張中の病気・ケガによる病院代を補償してくれる保険のことです。

海外は日本とくらべて医療費がはるかに高額なので、保険に加入して備える必要があります。

この海外旅行傷害保険の補償金額は、実はクレジットカードの種類によって異なります。

年会費無料カードに付帯している海外旅行傷害保険の補償金額はあまりに少なく実用性がなく、付帯していないと考えた方がよいレベルです。

そのため、クレジットカードにはお店・サイトでの支払いの機能しか求めていないという方には、年会費無料カードがおすすめです。

一方、旅行や出張で飛行機や新幹線を利用したり、レストランで食事する機会が多い方なら、年会費有料カードを選んだ方が結果的に得になる可能性が高いと言えます。

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