仕事がない人がクレジットカードを発行したい場合

仕事がない方のクレジットカード発行について

無収入である方はクレジットカードの審査に落ちてしまう可能性が高いです。しかし、クレジットカードとほぼ同機能を持つカードを作ることができますので、今回はその件についてご説明致します。

1.無職でもクレジットカードを作りたい場合

クレジットカードを申し込む際には一定の条件があります。カード会社が規定する審査に通過した方にだけ発行される為、申し込み時の条件に「年収いくら以上」と記されてはいないものの、一般的に無職の方がクレジットカードを作るのは難しいと言われています。
そんな方におすすめしたいのがデビットカードです。デビットカードであれば無職であるかどうかに関係なくカードを作ることができます。

2.デビットカード

① デビットカードとは
簡潔にいうと、即時決済カードのことです。デビットカードを使って買い物をすると、支払い金額が即時に指定銀行口座から引き落とされます。
クレジットカードと異なる点は、利用料金の引き落としのタイミングです。クレジットカードはあとから請求がきますが、カードの利用料金は銀行の口座残高からその都度引き落とされます。その為、口座にある分の金額しか使えません。申し込み時に審査がなく、使いすぎる心配がないので、審査家計簿代わりとして使えるといった利便性の高さから発行枚数は増加傾向にあります。

② クレジットカードとデビットカードの違い

★デビットカードは大きくわけて2種類があります。
国際ブランドデビット・・・VISAやJCBといった国際的なクレジットカードブランドが提供しているカードです。国際ブランドのデビットカードはVISAやJCBのクレジットカードを使えるお店であればどこでも使用できます。インターネットショッピングや海外旅行などの際にも便利です。

J-Debit（ジェイデビット）・・・日本独自で発展したデビットカードです。対応している銀行に口座を持っている方であれば、新たな申し込みをせず既存のキャッシュカードですぐに利用できる点が魅力です。しかし、日本国内の限られた加盟店でしか利用できず、使える時間帯に制限があります。また、オンラインショッピングの決済には対応していないことから、国際ブランドのデビットカードに比べると使い勝手は劣ります。

③デビットカードのメリット
デビットカードには次のようなメリットがあります。
審査がないため
気軽に申し込める
口座に残高がないと使えないため
使いすぎる心配がない
自分名義のカードを作れる
ポイントが貯まったり、キャッシュバック付きのカードもある

大きな特徴は、利用にあたっての審査がないことです。また、無職の方であっても銀行口座を持っていればデビットカードを作ることができます。支払い金額が即時に銀行口座から引き落とされるデビットカードは、口座残高がゼロになればそれ以上は使うことができません。

④デビットカードの作り方
VISAやJCBなどの国際ブランドのデビットカードは、提携金融機関に申し込みをすることで作ることができます。すでに口座を持っている場合は、お手持ちのキャッシュカードをデビット機能付きのものに切り替える手続きが必要です。
口座を持っていない場合は新しく銀行口座を開設する必要があります。

3.クレジットカードは無職だと作れない？

無職の方にとっては、クレジットカードよりもデビットカードの方が作りやすくメリットが大きいと言えます。なぜ無職だとクレジットカードが作ることができないのか解説していきます。

① 無職がクレジットカードを作ることができない理由
それは、ずばり定期的な収入、つまり返済能力がないからです。
銀行口座から利用額が即座に引き落とされるデビットカードとは異なり、クレジットカードはあとから請求が来ます。利用者がカード会社にお金を支払うまでの間、利用者は一時的にクレジットカード会社に買い物の支払い代金を立て替えてもらっているのです。そのため、しっかり返済できるかどうか審査で判断しているのです。
家族に扶養されている無職の学生・主婦は審査に通る可能性があります。親や配偶者に定期的な収入があれば、そのお金でクレジットカードの使用代金を返済できるからです。しかし、親や配偶者も無職で収入がない場合はこの限りではありません。返済能力がないと判断されれば審査に通ることはできないと理解しておきましょう。

② クレジットカードの審査のしくみ
お金を借りたときの記録や何らかのローンを申し込んだり支払ったりしたときの記録などが記された機関のことを信用情報機関といいます。クレジットカード会社は信用情報機関の情報を見て、発行しても大丈夫かどうかを確認します。
定期的な収入があったとしても、それ以上に借入金があって返済に追われている状況では返済が滞る可能性があると判断されてしまいます。そうなると、審査に通らないこともあります。また、過去に返済が遅れたり自己破産をしたりしている場合はその履歴が信用情報に残っている為審査に通らない可能性があります。
ただし、信用情報機関に記録されている情報はある程度の年月が経てば削除されます。一度審査に通らなかった場合でも、数年後に再び申し込むと審査に通る可能性はあります。