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クレジットカードのETCパーソナルカードがおすすめできない理由

ETCカードを手に入れるとき、クレジットカードに申し込むのが一般的です。

ただ、クレジットカードではなくETCカード単体で申し込むことも実はできます。

高速道路6社が共同で発行しているETCパーソナルカードは、クレジットカードの追加カードではなく単体で発行されているETCカードです。 クレジットカードのように審査がなく、複数の高速道路が共同で発行していることが理由で興味を持たれる方がたくさんいらっしゃいます。

ただ、ETCパーソナルカードよりもクレジットカードの追加カードであるETCカードの方が優れているのでおすすめです。

ここでは、ETCパーソナルカードがどのようなカードなのか?そしてなぜおすすめではないのかを説明します。

ETCパーソナルカードとは

ETCパーソナルカードは、冒頭でも説明したとおり以下の高速道路6社が共同で発行しているETCカードです。

  • 東日本高速道路株式会社
  • 中日本高速道路株式会社
  • 西日本高速道路株式会社
  • 首都高速道路株式会社
  • 阪神高速道路株式会社
  • 本州四国連絡高速道路株式会社

クレジットカードではなくETCカード単体で申し込めるため、クレジットカードのような審査が行われないのが大きな特徴です。

そのため、クレジットカードの審査に不安がある方や金融事故などでクレジットカードを作れない方にはおすすめできます。

ただ、ETCパーソナルカードは前もって「デポジット」を預ける必要があるという致命的なデメリットがあります。

このデポジットの存在が、ETCパーソナルカードをおすすめできない大きな理由です。

ETCパーソナルカードのデポジット

デポジットとは、保証金のことです。

ETCパーソナルカードは高速料金を後払いするにも関わらず審査がありません。

そのため、万が一利用代金の未払いがあったときのために前もってデポジットを預ける必要があるのです。

そして、ETCパーソナルカードで利用できる高速料金は、デポジットの80%まで。

もし利用料金がデポジットの80%を超えると、ETCパーソナルカードは一時的に利用できなくなってしまいます。

このデポジットは、ETCパーソナルカードを解約するまで返金されないしくみです。

つまりETCパーソナルカードを持ち続けている間はデポジットを預けたままにしておかなければなりません。

クレジットカードの追加カードであるETCカードはETCパーソナルカードと同じ後払いであるにも関わらず、デポジットを預ける必要がありません。

このETCパーソナルカードのデポジットが、クレジットカードのETCカードよりも大きく劣っているしくみです。

デポジットは2万円単位

ETCパーソナルカードは、デポジットの金額の80%までなら利用できます。

このデポジットの金額は最低2万円、2万円単位という選択肢しかないのも使いづらい点です。

高速道路を旅行や帰省などで年に1〜2回程度しか利用しない方であっても2万円のデポジットが必要です。

また、通勤や出張などで高速道路を頻繁に利用される方なら、4万円や6万円、場合によってはそれ以上の高額なデポジットを預ける必要があります。

ETCカードは1度手に入れたら数十年持ち続ける方がほとんどです。

そうなると、最低でも2万円のデポジットを数十年間預けたままにしなければなりません。

申し込み後の増額も可能

なお、申し込み当初に預けたデポジットでは足りない場合、後からデポジットを増額することもできます。 この場合ももちろん、デポジットの金額は2万円単位です。

そして致命的なのは、1度増額して支払ったデポジットもETCパーソナルカードを解約するまで返金されないことです。

一時的に高速道路を利用する回数が増える場合でも2万円単位のデポジットを預けなければならないので、大きな負担となります。

ETCパーソナルカードのデポジット

ここまで説明したとおり、ETCパーソナルカードは2万円単位という高額なデポジットを預けなければならないのが、おすすめできない最大の理由です。

そのため、ETCカードが必要だがクレジットカードは持ちたくないという方であっても、クレジットカードに申し込み、ETCカードを手に入れることをおすすめします。

ただ、ETCパーソナルカードは審査がないというクレジットカードにはない大きなメリットがあります。

金融事故などでクレジットカードが発行されない方にだけは、ETCパーソナルカードを一時的に持つことをおすすめします。

金融事故でクレジットカードが作れない方は、5年経過して金融事故の履歴が消えれば再びクレジットカードが発行される可能性が出てきます。

そのため、金融事故の履歴が消えるまでの間はETCパーソナルカードを利用しましょう。

そしてクレジットカードが発行されればETCパーソナルカードを解約、デポジットを返金してもらう。
これがETCパーソナルカードの数少ない活用方法になります。

デポジット不要のクレジットカードがおすすめ

ETCカードが必要な方の中には、ETCパーソナルカードの以下のようなメリットに魅力を感じる方もいらっしゃいます。

  • ETCカード単体で発行できる
  • クレジットカードのような審査がない

ただ、デポジットという大きなデメリットを考えると、ETCパーソナルカードは大半の方におすすめできないカードです。

そのため、クレジットカードに申し込めば発行される方であれば、もしクレジットカードが不要だったとしても、クレジットカードに申し込んでETCカードを発行するようにしましょう。

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